【フレーベル少年合唱団】第62回定期演奏会のお知らせ

今年は作曲家、大中恩（おおなか めぐみ、1924-2018）さんの生誕100年にあたります。大中さんは多くの優れた合唱作品のほか、歌曲や童謡をたくさん残されました。今回は童謡を中心に珠玉の作品を集めてお贈りします。

覚和歌子（かく わかこ、1961- ）さんは作詞家、詩人として、またシンガーソングライターとしても活動されています。そんな覚さんご自身が歌われた「ほしぞらとてのひらと」は2011年の東日本大震災の時に、祈りの気持ちを込めて盟友の丸尾めぐみさんとともに作られました。一方「いつも何度でも」はもともとは「千と千尋の神隠し」のために作られたのではなく別の、1995年の阪神大震災をテーマにした映画のために書かれた詩でした。覚さんには私たちフレーベル少年合唱団のために、信長貴富さん作曲の「ドラゴンソング」の歌詞を書き下ろしていただきました。覚さんの紡ぐ言葉には「音楽になりたい」という意思のようなものが宿っているように思います。今回はそれを解きほぐしてみたいと思います。

他にもたくさんの楽しい歌、美しい合唱の数々をお届けします。お聴きいただければありがたく存じます。

（フレーベル少年合唱団音楽監督　野本立人）