
さんびきのくま
さんびきのくまの留守中に、おうちへひとりの女の子がまよいこみました。
だれもいないので、女の子は3つのおかゆを味見して、
ちょうどいいあったかさの一番ちいさなおかゆをぺろり。
おなかいっぱいになると、ちょうどいいやわらかさの一番ちいさないすをこわし、
最後はちょうどいい寝心地の一番ちいさなベッドですやすや、ねむってしまいます。
やがて、さんびきのくまが帰ってくると、
おうちのなかのようすがおかしいことに気がついて…。
さんびきのくま
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テーブルの上には、
おかゆの入った大きなちゃわん、中くらいのちゃわん、ちっちゃなちゃわん。
大きなちゃわんのおかゆは熱すぎて、中くらいのちゃわんのは冷たすぎる。
ちっちゃなちゃわんのおかゆはちょうどいい熱さだったので、
女の子はぜんぶ食べてしまいます。
このお話では、「3」という数を過不足とその中間の「ちょうどよい」という段階にわけた、感覚の概念が表されています。
女の子にとってすべてが「ちょうどよかった」ために、
朝ごはんを食べられて、いすをこわされてしまった一番ちいさなくま。
このシーンでは「だれかがぼくのいすをこわしちゃったよう!」と
きいきい声でうったえています。
本人にはとんだ災難でしょうが、うーん、かわいい!
外国の子ども部屋のような愛らしい家具やリネンに包まれたくまたちの家。
こんなおうちに住んでみたい!
絵を担当した布川愛子さんは、広告デザインなどで活躍する今大注目のイラストレーターです。