
江戸の妖怪一座
多くの人が集う町、江戸。とってもにぎやかな町です。
江戸にすむ人たちが大好きなものが「みせものごや」。
ふしぎなものをお客さんに見せる場所です。
軽業に手品、そしていちばんの人気は、妖怪。
実際には作り物の妖怪なのですが、どこも妖怪を見たいお客さんで大にぎわい。
けれど一軒だけ座長ひとりの、さびれたみせものごやがありました。
そこにやってきたひとりの男の子。自分に芸をさせてほしい、といいますが・・・
なんと、その正体はほんものの妖怪だったのです!
そこから事態はおもわぬ方向へと進みます。
作・絵/青山邦彦
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どのみせものごやも大きなしかけを作って、お客さんに「妖怪」を見せています。
いろいろな工夫が見えますね。
江戸の町を空から見ているかのようなイラストは、細かいところまで描きこみがあるので、じっくり楽しんでください。
人気がなくて、妖怪のしかけも作れず、役者さんたちもみんな出ていってしまった
さびれたみせものごや。
座長がひとりで悩んでいると、「ろくろう」というひとりの男の子が声をかけてきました。
ろくろうの芸を見た座長はびっくり! なんと、ほんものの妖怪だったのです!
ろくろうや妖怪たちのおかげで、人気のみせものごやになったのに、
新たな問題が持ちあがります。
なんと江戸の将軍さまがみせものごやを全部とりこわすように、と命令したのです。
せっかく人気が出てきたのにやめるしかない、と残念がる座長でしたが、
妖怪たちは「やめられない!」と江戸のまちに飛びだしていきます!
いったいどうなってしまうのでしょう!?