
やなせたかし おとうとものがたり
「やなせたかし おとうとものがたり」アンパンマンの作者やなせたかしが
弟・千尋との思い出を詠った幼物語。
父の死、母との別れ、弟への劣等感など、美しい18の詩と絵の端々から、
作者の感じた寂しさが伝わってきます。
やなせたかしが、22歳という青春の真っ盛りで戦死した弟を詠った珠玉の18編。
1977年、雑誌ホームキンダーに連載された詩画連作を完全復刻しました。
幼くして父を亡くした兄弟は医者をしている伯父の家にあずけられます。
いつも一緒だった二人は徐々に別々の人生を歩み出し、
弟の千尋は、伯父夫婦の後継ぎとなり、柳瀬家を担う存在へ、
兄の嵩は、文学と美術を愛した父の後を追うことに…。
そして戦争が二人を飲み込んでいきます。
巻末には著者が生前に書き下ろした特別エッセイも収録。
やなせ作品の原点を知ることのできる詩画集です。
やなせたかし おとうとものがたり
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兄・嵩が5歳そして弟・千尋が3歳の時、父の死を迎える。
父の死を理解するには、二人はまだ幼かった。
少年時代の二人の一幕。道信山にて剣劇ごっこをする兄弟は、けんかすることもあったが、兄のいざという時、弟はいつも力になったのだ。
弟の青春とはなんだったのだろうか。二人を育ててくれた伯父の死を迎えた二人は、そこで永遠の別れをすることとなる。
巻末に未発表の書き下ろしエッセイを収録。