リーダーシップの
捉え方を変える
新任園長時代は、年齢が1、2歳くらいしか変わらない職員たちに対するリーダーシップのとり方に難しさがありました。当時は、例えて言えば、これから向かう方向に大きく旗を振って、「やるぞ!」「あっちに行くぞ!」と職員に大声で呼びかけるような、見た目のわかりやすさに重きを置いていました。スポーツによくあるようなイメージで「引っ張るもの」と思っていたのです。
しかし、引っ張る力が大きくなっても、職員がついてくるとは限りません。そこで、やり方を変えました。旗を振って向かう方向は示しますが、なぜその方向に向かうのか納得いくよう職員一人ひとりの反応を見て説明するようにしたのです。単に「やってね、よろしく」とトップダウンにせず、「みんなだったらどうする?」「○○をするにはどうやっていく?」と双方向の議論も増やしました。方針に向かって職員が主体的に動けるよう任せて支えていくことこそが、これからのリーダーシップのあり方ではないかと思います。
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