トップダウンでなく
下から職員を支える
新任園長時代は気負いもあって、指導で職員を叱り飛ばすこともありましたが、今の時代は保育者の力を引き出すために主任は職員を下から支え、園長は一番下で支え、何かあれば園長が責任をとる関係がよいと考えています。「やりたいことがあるならやってごらんなさい。主任もサポートするし、それでもダメなら私(園長)が出て行くから」と。旗振り役がいても、漕ぎ手がいなければ舟は進みません。園長がトップダウンで何でもやってしまうと職員がつぶれてしまい、保育者-主任-園長の関係は成り立たないと思います。
職員の経験の差は職員間で補うことが必要ですが、その一方で、同じ年齢クラスの担当者が3人いる場合、園長に相談する時は個々にではなく、3人一緒に来て情報を共有するよう伝えています。1人ひとりの子どもにていねいにかかわる保育をするには、チームワークとコミュニケーションが大事ですね。
多田先生の新任時代のお話「覚悟を決め大海へ漕ぎ出す」は、本誌をご覧ください!